みなさま、おはようございます。6代目です。
加茂定ブログにお越しいただきありがとうございます。
ブログをご覧いただきましたお客様からお問い合わせメールをいただきました。
ご拝読いただき、ありがとうございます。
お問い合わせ内容は、過去帳の修理です。
こちらのブログをご覧いただいてのお問い合わせです。
まず、「過去帳」とはどういう物かについて、お話しします。
ご自宅にお仏壇をお持ちの方、
お持ちでない方でも、実家や親戚宅のお仏壇で見られた方もおられるのではないでしょうか?
形としての特徴は、蛇腹式の帳面になっております。
「折れ本」という言い方もします。
昨今、御朱印集めに出掛けられる方が多いですが、
御朱印帳も蛇腹式になっていますよね♬
コロナ禍では、御朱印集めのお出掛けも難しいですね
「あ~~、それなら見たことあります~~」
という人もおられるのではないでしょうか?
過去帳の用途は、
・亡くなられた方の戒名
・亡くなられた年月日
・亡くなられた年齢
・生前のお名前
を、書き記しておくものです。
※浄土真宗は、「戒名」ではなく「法名」と呼びます。
※年齢は、数え年で記入します。
各ご家庭でお亡くなりになられた方が記載されており、
言わば「家族の名簿」と言えるかもしれないですね。
また、ブログタイトルの「在家」という文言は、
普通の生活をしながら仏教に帰依している人。
普通の人・一般家庭の人と言えば良いのかな??
かく言う私も在家です^^
「在家」と対をなすのが「出家」という言葉です。
世俗を捨て、仏道に入られたお坊さんのことです。
前置きが長くなりましたが、
一般ご家庭で使われている過去帳修理のお話しです。
それでは、本編に戻りたいと思います!
お問い合わせ内容はと言いますと、下記の2点です。
・破れている部分の修復
・汚れの酷い部分の修復
故人様が書き残された過去帳を修理したいというご依頼です。
文面を読んでいただくと、お母様のご希望をお子様が代わりにご質問されています。
過去帳だけに限らず、修理をする場合は現品を見せていただかないといけません。
現在の状態を把握しておきませんと、
「お客様のご希望を叶えられる・叶えられない」
の判断が出来ないからです。
そして、その判断をしてくれるのは職人さんです。
上記内容をお伝えした上で、
① 現物の写真で、修理可能かどうか第1回調査を行う
② 第1回調査で修理可能の場合は、現物を送っていただき第2回調査を行う
③ すべての調査結果にご了解をいただけたら修理開始
④ ご了解を得られない場合は、速やかにご返却
①②③、あるいは①②④からお選び頂くことで、ご了解いただきました。
お客様は京都府外の方です。
京都市内の方でしたらばお客様承諾の元、現物をお貸しいただき、
職人さんとお客様の間を私が往復すれば1回の調査で済むのですが、
ご遠方の方ですので【写真判断⇒現物判断】と、段階を分けて進めさせていただきました。
品物をお送りいただいて、修理出来ません。
となった場合は、送料が勿体ないですからね。
まずは、写真で鑑定です!
<①-1 破れと汚れ>
<①-2 破れと虫食い>
① 現物の写真で、修理可能かどうかを第1回調査を行う
過去帳のサイズですが、
丈16cm 巾8cm(開いた巾は16cm)となります。
写真を送っていただき、①-1と①-2、共通しているのが紙の破れです。
真っ二つに破れています。
①ー2では、折り目に沿って破れていますが、
①ー1では、文字を分断する様に破れています。
①-1だけを見ますと、セロテープで留めていたであろう跡が残っています。
①-2には、虫食いが見られます。
職人さんに確認しましたところ、
・「破れと虫食い」は、修復可能
・「汚れ落とし(テープの跡)」は、紙の状態(耐久性)を見てからの判断
これが1回目の調査となりました。
この時点で、「破れと虫食い」のみの修理価格はご提示させていただきました。
お客様に、職人さんの1回目調査をお伝えしたところ、
「現品を送るので、さらに詳しく調べてほしい。」
ということで、次のステップに進めさせていただきました♬
② 第1回目調査で修理可能の場合は、現物を送っていただき第2回目調査を行う
2回目の調査ポイントは、「汚れ落とし」が可能かどうかの判断です。
現物を職人さんに見ていただきましたところ、
残念ながら紙の耐性が弱く、修理不可の判断となりました。
修復の作業を行う上で、水分を必ず与えます。
しかし、汚れ落としには更なる水分を使用します。
お問い合わせメールで、
「父の自筆も残っており」と書かれていました。
水気にさらされ今以上に紙が破損してしまいますと、本末転倒になってしまいます。
また、紙の状態があまり良くなく、破れている箇所の修復方法も少し変更となりました。
※変更点は、次回ブログにてご紹介します。
職人さんの診断結果を経て、
・破れている部分の修復は行う
・汚れの酷い部分の修復は行わない
お客様に最終判断をお伝えいたしました。
お母様とご相談の上、最終的に修理のご依頼をいただくことになりました。
破れた箇所の修復に付きましては、次回ブログでお話しいたします。
冒頭でも記載いたしましたが、
修理をする場合は現品を見せていただくことになります。
※大きい物に至っては、写真で判断させていただきます。
写真だけでの判断も可能ではありますが、
ハッキリとしたお返事まで至ることは叶いません。
時間は掛かってしまいますが、
弊社では極力見せていただくことをお願いしています。
弊社に預けてしまったら、首を縦に振るまで返さない!
と、ご心配される方も居られるかもしれませんが、「NO」の場合は必ずお返しいたします。
お送りいただく際の運賃は、ご負担いただきます。
返送の際は、弊社で負担いたします。
お客様のご要望を実現する
お修理の場合、お客様の目的を具現化するためには、
「現物を見る」ことは目的達成のための正確な判断要素となります。
実際に修理作業をしていただく職人さんの声をお届けできることは、
安心に繋がることでもあるかと思います。
ご希望は千差万別でございますが、極力それに近付けるように試みます。
まずは、ご希望をお聞かせくださいませ。
ご質問やご不明な点などございましたらば、
些細なことでもかまいませんので何なりとお問い合わせください。
しっかりとサポートさせていただきます!
【お問い合わせ先】
ホームページからのお問い合わせはこちらからお願いいたします。
直通メールアドレス 0883@d2.dion.ne.jp からもご利用いただけます。
※返信にお時間がかかる場合もございます。
<以下、関連ブログです>
在家様用「過去帳」の修理をご下命いただきました! その1-2
さて、前回ブログでお話ししました通り、
先週の20日(金)にワクチン接種を受けてきました。
お陰様で発熱等の副作用がでることもなく、至って穏やかに過ごせております♬
ワクチン接種後にブログの先生からは、
「ジッとしときなさい」
「お酒はあかんで~」
「発熱に備えてスポーツドリンク買っとき~」
などと、口うるさい指導メールが届きました(笑)
ホンマ何回送るねん!っていうぐらいスマホが振動してました(笑)
寝られへんわ!!(笑笑)
脅すつもりは無かったと思われますが、
「周りで発熱してる人がいる!」
「私(先生のことです)も熱出た!」
「〇〇時間後に発熱する!!」
「食欲無くなるで!!!」
接種後の情報も、たくさん送って頂きました(笑笑)
何も知らないよりは情報を持っておく方が安心するタイプですので、私としては心強かったです
先生、ありがとー♬
2回目接種の時も、バンバンメールが送られてくるんでしょうかね??(笑)
約3週間後のワクチン接種も、何事もなく終わってほしいものです。
京都は、4回目の緊急事態宣言が発令されました。
8月20日~9月12日までの24日間です。
4度目の「我慢生活」を強いられることになります。
私も含め、ワクチン接種者の数も伸びていると思うので、
本当に最後の緊急事態宣言になってほしいですよね!
そろそろ、夜明けが来てほしい。。。
そろそろ、雨上がりの虹が見てみたい。。。
良き方に向かいますように。
みんなが、早く笑顔になれますように。
合掌
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