お数珠の修理 住職様用 その3 ~日蓮宗用~

みなさま、おはようございます。6代目です。

加茂定ブログにお越しいただきありがとうございます。

弊社お問い合わせフォームにご連絡をいただきました!

嬉しいです😄ありがとうございます✨😄✨

 

 

 

お問い合わせ内容を纏めます。

【1連目】日蓮宗用装束数珠 本象牙 尺2

【2連目】日蓮宗用本式数珠 本琥珀 尺2

【1連目】日蓮宗用装束数珠 本象牙 尺2

紐や房が古い為、新しいものに交換。

・可能であれば、導師房金ほたるに変更。

【2連目】日蓮宗用本式数珠 本琥珀 尺2

梵天房から導師房へ変更。

・琥珀の色に近い金茶色を希望。

という内容です♬

 

 

 

今回のご依頼は、2連の数珠を修理いたします。

長くなりそうなので、1連目と2連目に分けて、それぞれをブログにいたします。

1回目の本ブログは、【1連目】日蓮宗用装束数珠 本象牙 尺2の方です。

糸の解れ

糸の解れ(拡大)

「紐や房が古い為」ということですが、紐は解れています😫

写真は最も解れている箇所ですが、所々に紐が解れたり緩んでいる箇所が散見されました。

房糸がほぐれている

房糸がほぐれている(拡大)

頭房部分は、撚られている糸がバラバラになっておりました。

糸の解れ(別角度写真)

菊房の糸が抜けてます

「導師房を金ほたるに変更」ということですが、「導師房」についてお話いたします。

日蓮宗用装束数珠 黄水晶(当社在庫品)

正絹頭房 白色

「導師」は、「お坊さん」のことを意味しています。

「導師房」と言いますと、日蓮宗のお坊さんが使用される数珠房となります。

特徴としましては、5本の房の内、4本が頭房となります。

日蓮宗用装束数珠

お坊さん用

日蓮宗用本式数珠

檀信徒さん用

一方で、檀信徒さんが使われる数珠は、5本とも球型の房が使われます。

※お坊さんも「日蓮宗用本式数珠」を使われることもあります。

日蓮宗のお坊さんが使用される数珠を「日蓮宗用装束数珠」

日蓮宗の檀信徒さんが使用される数珠を「日蓮宗用本式数珠」

と、それぞれ呼ばれます。

菊房

梵天房

華梵天房

檀信徒さん用数珠の房には、「菊房」「梵天房」「華梵天房」などなど種類がございます。

 

 

 

次に、「金ほたる」について説明します。

お恥ずかしながら、「金ほたる」という名称を知っておりませんでした😅

「金ほたるは白色に数本の金糸が入っている房」のことだそうです。

上の写真が、送っていただいた写真です。

白色の房に金色の糸が含まれている房のことは知っていましたが、専門用語があるとは知りませんでした。。。😰

私は「金糸入り頭房」と呼んでいましたので😰😰

そのままですよね(笑)

知識を得ることが出来ました✨😄✨

 

 

 

呼び名は違いましたが、金糸入りの頭房のことは知っています💡

よって、「金ほたる」の導師房を準備できますので、御見積は可能です😄

ちなみに、日蓮宗用装束数珠 本象牙 尺2の「尺2」は、数珠のサイズのことを表しています。

数珠をピ~~ンと張り、親玉から親玉までの距離になります。

「1寸」が「約3cm」、「1尺」が「約30cm」となりますので、「尺2」は「約36cm」となります。

※「1尺2寸」を「尺2」と表記します。

修理前 修理後

【1連目】日蓮宗用装束数珠 本象牙 尺2

(依頼内容)白色の頭房を、金糸入りの頭房に取替え

※金糸入りを「金ほたる」と呼ぶ。

※装束数珠は、お坊さん専用の数珠のことです。

※お坊さん専用の数珠は、頭房が4本使われます。

それでは、出来上がりをご覧ください。

修理の前後を比較していただくために、並べて掲載いたしますね🧐

修理後

修理前

綺麗に仕上げていただきました♬

各玉の大きさは、

親玉17mm 天玉6mm 主玉7mm 弟子玉6mm 浄名玉6mmとなっています。

修理後

修理前

金糸入りの頭房になりましたね♬

修理後

修理前

修理後

修理前

違う色を入れることで、オシャレになりましたよねぇ🤩

修理後

修理前

修理後

修理前

当然のことですが、紐もすべて取替えしております。

解れていました部分も、キリっと新しくなっております。

華梵天房

菊房

お客様のご希望で、菊房ではなく華梵天房に変更いたしました。

修理後

修理前

数珠を広げた状態の写真です。

修理前と修理後の房に、少し違いがあるのにお気付きでしょうか?

金糸が入っていることとは、別のことです💡

よ~~~~く見てくださいね♬

修理後の房の方が、若干短いんです!!!

ワザと間違えているわけではありませんからね😰

 

 

 

数珠の頭房サイズは、「匁」で表します。

※「匁」・・・「もんめ」と読みます。

「日蓮宗用装束念珠 尺2」に使われる頭房は、「6匁」になります。

ちなみに「1匁」は、「3,75グラム」です。

 

 

 

「匁」は、「長さ」ではなく「重さ」になります。

従って、重さは同じ「6匁」なのですが、長さは異なります。

なぜかと言いますと、房を作る職人さんが異なるからです。

もう一度、よくご覧ください。

長さは短くなりましたが、太さがでましたよね。

直径が広がったように見えないでしょうか?

故意に短くしたわけではありませんので、誤解のないようにお願い申し上げます。

元の房と並べて撮影しました。

修理前も修理後も、どちらも房は正絹です。

写真右上の結んである紐ですが、元々通っていた紐です。

 

 

 

それでは、【1連目】日蓮宗用装束数珠 本象牙 尺2は、これにてお終いです。

次のブログで、【2連目】日蓮宗用本式数珠 本琥珀 尺2をお話いたしますね♬

乞うご期待くださいませ♬♬

 

 

 

・紐が切れている。あるいは紐が切れかかっている。

・珠を失くしてしまった。

・房が取れてしまった。

もし、今お持ちの数珠が上のような状態でしたらば、修理を検討されてみるのはいかがでしょうか?

お数珠は、手を合わせる時の必須アイテムですからね。

気になることがございましたらば、一度お問い合わせくださいませ。

些細なことでもかまいませんので何なりとお問い合わせください。

【お問い合わせ先】

ホームページからのお問い合わせはこちらからお願いいたします。

直通メールアドレス 0883@d2.dion.ne.jp からもご利用いただけます。

※返信にお時間がかかる場合もございます。

 

 

 

【LINEによるお問い合せ受付サービス】

この度、ラインからもお問い合わせいただけるように致しましたshine

下記の手順で登録いただければ、ご利用いただけます。

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こちらも是非ご利用くださいませ。

 

 

 

<以下、関連ブログです>

住職様用数珠修理 
修理前 修理後

お数珠の修理 住職様用 ~日蓮宗用~

・5色の単色軸→5色の編込み軸に取替え修理

・軸先は房ではなく金具

・正絹

 

お数珠の修理 住職様用 その2 ~日蓮宗用~

・紐切れ部分を新しく通し直し

・軸と房は、継続使用

・正絹

お数珠の修理 住職様用 その3 ~日蓮宗用~

・白色頭房を金糸入りの白色頭房(金ほたる)に交換

・正絹

数珠直しは、京都の職人さんにお願いしています。

 

 

 

この度のご縁、誠にありがとうございました。

 

 

 

さて、暑さが一層強くなってきていると感じる今日この頃です☀

自転車に乗って仕事廻りをする時などは、すぐに汗をかいてしまいます💦

エンジンをかける前の車の中も、異常に暑くて堪らないです😭

愚痴ばかりの毎日です(笑)

 

 

 

身近な人間が、最近熱中症でダウンし入院しました。

水分不足だったそうです😱

「今日も熱中症で、救急車で運ばれている方がおられます」

なんていうニュースを見ますが、身近で起こると怖いもんです。

 

 

 

その方は幸いにも翌日に退院できて良かったのですが、本当に気を付けなければなりません。

今まで以上に水分摂取を心掛けておりますが、みなさまもお気をつけてくださいね。

「大丈夫、大丈夫!」と思っていても、突然クラクラするそうです。

 

 

 

身近でそんなことがありましたので、明日は我が身と思って気を引き締めたいと思います。

本当に気を付けてお過ごしくださいね。

合掌

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